まだ寒いけれど時々差し込む日差しがやわらいでくる季節の日中、太陽が熱く輝く季節の夕方の鎌倉散策が好きです。
外からのお客様が比較的少ないこの時期は、人とすれちがってもちょっと会釈したり声を掛け合ったりする、「まち」本来のおだやかでひとなつっこい横顔を見つけられそうな気がするからです。
鎌倉駅周辺を平日に散策してみました。観光客の多い表通りや商店街を避けて行きます。この時期なら時間を選べば子連れでもゆったり歩けそう。
線路際の道(舗装されてない道を発見!)や路地をゆったりと進み、すれちがう人(ときには人力車)に道を譲りあって「こんにちは」とあいさつしたり、お散歩中のワンちゃんと戯れたり、車の通れない踏切にウレシクなったり。
谷戸の寺社を拝観してその由来を聞き、保存された建物や草花の美しさにも感嘆。
道端のお稲荷さんを拝んで、ちょっと外れた場所の個性的なお店のウィンドウをのぞくのもイイな。
江ノ電の線路や踏切付近はなんだか昭和を感じる風情。
電車に乗るのも(すいていれば)楽しいのですが、そんな江ノ電沿線を眺めて歩くのは、さらにココロもあゆみもはずみます。
そして線路付近の路地から海が見えたりすると、「おおお!」
わかっていても歓声を上げたくなっちゃって(^^ゞ
鎌倉では駅周辺や大きな寺社には公衆トイレがありますが、観光ゾーンや商店街・住宅地には、デパートやホテルのように、みんなが立ち寄れてトイレやおむつ替え、授乳室などが整った施設がほとんどみあたりません。それはここが「観光用に整備されたまち」ではなく、自然や「古さ」を残しながら今も人が暮らして手入れし続けている「生きたまち」だからなのかもしれません。
おこしになるなら観光客が少ない時期に、混雑する場所を避けて。
車や電車をおりて、ゆっくり歩き、立ち止まり、深呼吸し、ことばを交わして。このまちの緩やかなテンポと「ヒューマン・スケール」を感じてほしいな、と心から願います。
●今回散策した、だいたいの場所
※黄色い枠のあたりを歩きました。
周辺は住宅地です。大きな声を出さない、ごみを捨てないなど、住人に負荷がかからないようご配慮ください。
●着物を着たり人力車を使っても楽しいかもしれませんね。
※成人前撮りの記事はこちら >>振袖で鎌倉散策
※人力車の記事はこちら >>人力車 有風亭 青木登さん
投稿者:CanCan
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