鎌倉材木座海岸近く、1243年に建立された浄土宗の大本山です。最初の門をくぐると、広大な駐車場の先に海を見下ろす山門が見えます。折々に一般公開(有料)されますが、家々の屋根の先に海が見える眺望はお見事!です。さらに先の本堂は元禄11年築、木造の建築物として鎌倉でも屈指の規模。南側には枯山水も配置され、小堀遠州作と伝えられる池のある見事な庭園とそれをめぐる回廊もあります。さくらの季節や庭池にハスの花が咲くころにはこの寺院の建物との見事な調和が心に残る荘厳さです。
この光明寺の重要な行事である十夜法要は、「お十夜」と呼ばれ、練行列や献茶会などとともに、夜店の縁日的なにぎわいで親しまれてきました。山口瞳、鈴木清順等の文化人を輩出した大学校・鎌倉アカデミアに学びの場所を提供していたこともあります。いまでも市民が自由に参加できる月1回の法話や写経の会(1,500円)が開かれ、四季折々の行事とともにそのオープンなあり方から、市民にとって懐の広い、親しみやすいお寺として知られています。ペットなどの動物の供養もしてくださいます。
<御由緒>
法然を宗祖とする浄土宗の大本山。鎌倉時代の1243年、第4代執権北条経時が帰依し、良忠が開いた寺。学問修行の道場として全国から学僧が集まったと伝えられています。その後江戸時代には関東十八檀林(学問所)の筆頭として徳川幕府に庇護され栄えました。
<主な年中行事>
1月1日 修正会(新年の無事と平和を祈念)
2月15日 御忌会
3月下旬 観桜会
5月第3日曜日 秋葉三尺坊大権現例大祭
7月下旬 観蓮会、献灯会
10月12〜15日 十夜大法要
12月31日 除夜の鐘
<結婚式について>
こちらでは、法事などの仏教的な行事に加え、仏式結婚式を勧めていらっしゃいます。
お坊様と参会者一同が仏さまとご先祖さまに結婚を報告し、先祖をお守りする、家を守り受け継ぐ気持ちを大切にした結婚式です。このお式では厳かなお清めの儀式、読経、仏教らしいおさとし(お話)、三三九度のほか、光明寺のお坊さま自身の手で奏楽が演奏されます。仏教にちなんだ暖かいお話と厳粛なお堂の中に響く楽の音はお二人の新しい人生のスタートを後押しして、列席者の気持ちも清らかにしてくれそうです。
挙式は本堂で執り行われます。お支度は書院等をお借りすることができるので、大人数の参列が可能なのだとか。お寺のお坊さんたち約10名がお支度をお手伝いくださり、式の進行等も行われます。披露宴の開催が可能な広いお部屋もあるということです。
仏式結婚式については光明寺内の法務部が担当されています。式への疑問などに担当の御坊さまが丁寧にお答えくださいます。仏教徒でなくとも申し込みは可能とのことですが、お寺は宗教の場です。どうぞ尊敬の気持ちを持ってお話しくださいね。
●お申し込み:光明寺(法務部 結婚式 担当)
●お式の所要時間:約1時間
鎌倉市材木座6-17-19
0467-22-0603
»http://park16.wakwak.com/~komyo-ji/
投稿者:CanCan
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