コソガイの地域交流サロン アーティストトーク&ワークショップ

交流サロン19月12日の少し涼しい土曜日に、進藤典子作品展にちなんだアーティストトークとワークショップを開催しました。これは今年度の鎌倉子育てガイドの地域交流サロン、子育て親子を中心に年齢や障がいのあるなしにかかわらず地域のみんなが参加できる場をという試みの一環です。今回の場所はジャックと豆の木、由比ガ浜にある障害者が働くギャラリー喫茶。三周年目を迎えたところです。

交流サロン2展覧会中の進藤典子さんの写真作品は、花や人体の一部を素材に鮮やかな色彩と光と影を帯びた大胆なフォルムで生命をのびやかに謳っています。現在彼女は子育て中。毎日追われながらも何かの想いを伝えたい、社会とつながりたい、そんな気持ちが伝わる展示です。そのアーティスト自身が作品への想いや制作の秘密などを、親子連れを含む40人以上の参加者に静かに語りはじめました。

交流サロン3大人の話に子どもは飽きちゃうかな?との心配をよそに「色が気になって、お花屋さんを探すうちに、この子だ!と思えるお花に出会います。一本だけ大切に大切に持ち帰って急いで撮影します」「ずっとその一本を見つめて撮ります。出会いなんです。」約8分そんなインスピレーションに満ちたお話を聞いた後、ちょっと絵本を読んで気分を変えます。
交流サロン4読み聞かせは達人・石井さん。みんながすっと引き込まれ、絵本が終わるころに「自分でも探して出会って作ってみたい」状態になっているのが分かりました。親子はここからワークショップに移ります。和紙を素材に、ちぎって貼って「自分でもなにか作ってみる」のです。一方、もっとディープにアーティストの話を聞きたい大人たちは、進藤さんを囲んでトークを続け、さらなる制作の秘密に迫っていきます。

交流サロン5アーティストの話をきっかけにワークショップができるのは贅沢なこと。説明もそこそこに、親子はテーブル席で自分なりの形を作り始めました。台紙用の薄手の和紙は濃淡のある質感や微妙なグラデーションを持っています。貼る分は少し濃いめの色の和紙。子どもたちは手伝ってもらいながらちぎって、切って味のある形を作っていきます。染めてあるヒモを切って使う子どももいました。出来上がった作品を窓に張っていきます。和紙のだいご味、「光に透かしてみる」のです。

進藤さんの作品も光を帯びています。ワークショップの作品も窓に貼って光にすかすことで、ちぎり貼りした部分が微妙な色彩の光を帯びたのです。「うわ〜」トークに参加していた大人たちからも言葉にならない感嘆の声が聞こえました。アーティストから「きっかけ」をもらって子どもたちが生み出した、力のある作品たちが窓辺に並びました。しばしみんなの鑑賞タイム。

交流サロン6で、ワークショップの後のご褒美「ジャックと豆の木」特製マドレーヌの「おやつ」を目の前にしたら、お待ちかねの「マメマメ手洗いソング」です。本邦初公開!(大人も子どもも何回も練習したんですよ)。マリンバ奏者・林美里さん作のブギウギ調の軽快なリズムに合わせてシンガーズの見事な歌声とダンサーズの手洗いの実演を、大人も子どももノリノリで歌い切りました。おみごと!
約1時間のトーク&ワークショップ。それぞれが集中力を切らすことなく「何かを探し、出会い、カタチを作っていく」ことを一緒に楽しめた、幸せな時間でした。

交流サロン7次回の地域交流サロンは同じジャックと豆の木でのマリンバコンサート。9月19日13:00〜, 16:00〜、20日14:00〜, 17:00〜(三周年記念パーティー ドリンク付き¥1,000)。鎌倉出身のマリンバ奏者 林美里さん(通称ミミちゃん)によるこちらも参加型の楽しいステージ! 進藤さんの作品と木のぬくもりのある音のコラボ。三周年パーティー以外は無料ですのでどうぞ親子でいらしてくださいね。

進藤典子作品展 9/9(水)〜9/27(日)
ギャラリー ジャックと豆の木
鎌倉市由比ガ浜2-4-39
0467-24-6202
http://www.jack-bean.jp/

コソガイ地域交流サロン マリンバコンサート(ジャックと豆の木)
9/19(土)13:00〜/16:00〜
9/20(日)14:00〜
17:00〜 三周年記念パーティー(\1,000ドリンク付き)

投稿者:CanCan

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