鎌倉市ファミリーサポートセンターはレイウェル鎌倉に事務所を設置していましたが、同館の利用停止に伴い、当面、玉縄青少年会館1Fに移動しています。
どうしても保育園のお迎え時間に間に合わない! 育児と仕事の両立で困っていた時に、身近で頼れるファミリーサポートのことを知りました。
お願いしてみようかな、でもどんな人がいるのかわからなくてこわいな、とドキドキしながら、依頼会員の申込みのためにレイウェル鎌倉(勤労会館)へ行ってきました。
2008年に一度ご紹介させていただいたファミリーサポートセンターは、今年で10周年を迎えます。「ここ10年の子育て事情の変化が感じられますね。」と理事長の西出さん。毎年右肩上がりで増加する依頼会員数ですが「共働きの夫婦は増えているし、両親は遠くにいて全く頼れないという核家族も増えています。それでも出産時に里帰りしないママも多い。出産年齢の高齢化も傾向としてあるので、そうすると育児を手伝うおばあちゃんの年齢が高くなりますよね。50代の方からの依頼もありますし、育児を頑張る妻をサポートしてほしい、といった男性からの依頼も最近は見受けられます。」
現在、依頼会員は約1800名、支援会員は約490名、両方会員は約130名。依頼の9割は育児支援なのだそうです。
支援会員さんは、どんな方々なのか気になるのですが。
「シッターやヘルパーではないですし、特別な資格を持った方々ではありません。ファミリーサポートセンターの活動に理解と熱意のある方なら、どなたでもなることができます。ですので教育的な指導だったり、病時の保育だったり、専門的な知識や経験が必要とされる依頼はお受けできません。簡易で短期的、補助的な内容を支援させていただいています。年齢構成は30代〜70代の登録があり、50代、60代が多いです。最近は男性の登録も増えています。先日講習会を開催しましたが、あんなに男性がいらっしゃったのは初めてです。」
依頼会員と支援会員をどのようにマッチングされるのでしょう?
「まずは依頼会員から希望をうかがい、合う支援会員をセンターで探します。お願いしたい日程と、依頼会員の家や保育園・幼稚園などの近くにお住まいの方といった条件から見ていきますが、男性がいい、女性がいい、アレルギーだからペットは飼っていないほうがいい、保育園が遠く歩く距離が長いので若い方のほうがいい、など要望があれば何でもいいので伝えてくださいね。万が一、教育観など合わないなと感じるようなことがあれば、別の方をご紹介します。」
利用する場合は、事前にかならず打ち合わせをします。預ける場合は支援会員の家、来てもらう場合は依頼会員の家、送迎をお願いする場合は園で待ち合わせなど、依頼内容に合わせて場所を選びましょう。そこでお互いに顔を合わせて、細かい部分まで共有していきます。
わが家の息子はちょうど人見知りが始まったころで心配なのですが。
「ゆとりがあるときに数回預けてみて、徐々に慣らしていくと良いかもしれませんね。継続して依頼する場合は、二回目以降はご本人同士で日程の調整をしていただきます。そこで支援会員の都合がつかないようであれば、センターにご連絡ください。初めての方に頼む際は、事前打ち合わせのことも考えて、依頼日から一週間前には依頼連絡をいただけると助かります。」
ベテランの支援会員さんは、ファミリーサポートの活動を通じて、「家族以外に頼りにされることで自分達が明るくなれた」とおっしゃっていました。依頼する立場としては、色々と手伝ってもらって申し訳ないという気持ちが強くありますが、お互いにプラスになれるのは嬉しいことです。
「助けを必要とする場面は多様化しています。子育てで困ったことがあれば何でも話してください。もしセンターで受けられない依頼内容だとしても、視点を変えて支援できる場合がほとんどですから。」と西出さん。今回うかがって、不安や疑問、細かいことにもお答えいただき、ひとりひとりに丁寧な対応をしている様子が伝わりました。
レイウェル鎌倉は、大船駅から徒歩17分と少し距離があり、小さい子ども連れには大変かもしれません。車で行くか、バスが1時間に1本〜2本でているので、そのタイミングに合わせて行くのがお勧めです。
利用の流れについては、前回の取材内容に詳しく載っているのでこの下をご覧ください。
投稿者:りゅうママ
<鎌倉市ファミリーサポートセンター 2008年2月レポート>
「保育終了時間までに園にお迎えに行けない」
「体調が悪いのでゆっくり休みたい」
「美容院に行きたい」・・・こんな時、ご利用になれます。
Q.鎌倉市ファミリーサポートセンターって?
市内の子育て中の家族や高齢者、障害のある方を対象にした「相互援助事業」です。“手助けがほしい人(援助会員)”と“手助けできる人(支援艦員)”がお互い会員になり、育児や介護について助け合う組織です。
育児に関しては、たとえば、
* 保育園、幼稚園、学校などへの送迎やその前後の預かり
* 保護者の買い物、通院、冠婚葬祭や兄弟の学校行事への参加時の預かり
* 保護者のリフレッシュ時や求職活動時などの預かり
* 出産後の手伝い
など、短期的、補助的な内容のものに限られます。
Q.利用するにはどうしたらいいの?レイウェル鎌倉のセンター窓口で説明を受け、入会申込書に記入、援助会員登録をします。その際、申込者の写真(3cm×2.5cm)2枚と印鑑を持参すること。入会金や会費は不要です。手続きは30分ほどかかります。
実際に援助を受けたい日時が決まったら、センターに申し込むと、対応できる支援会員を紹介してくれます。電話して事前打ち合わせを行ってから支援を依頼します。
Q.利用料はいくら?
月〜金の朝7時〜夜7時は1時間700円 800円(2023年10月より)。それ以外の曜日、時間帯は900円を、援助活動が終わったら直接、支援会員に支払います。1時間以上は30分刻みの計算になります。兄弟で預ける場合は二人目から半額。交通費、食事代等は実費です。
妊娠中、または在宅で就学前(保育園、幼稚園に通園していない)の子どもを育てている家庭などが利用した場合、利用料の一部を鎌倉市が助成する制度もあります(1ヶ月の助成金額に限度あり)。詳しくは鎌倉市こども部こども相談課に問合せを。
投稿者:CanCan
■特定非営利活動法人 ふぁみりぃ(旧:鎌倉市ファミリーサポートセンター市民会議)
https://www.kamakurafamisapo.net/
鎌倉市玉縄1-2-1 玉縄青少年会館1F(H25年12月より)
TEL/FAX:0467-42-7415/0467-43-5401
Email:info@kamakurafamisapo.net
※在宅子育て家庭の助成金申請はこちら >>託児や家事支援利用への市の助成
記事公開 2008年02月
再取材により追加更新 2011年07月
リンクなど一部修正 2024年08月
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