「障害児へのサポートを考える」講座

「障害児へのサポートを考える」講座が1/13(土)御成小学校の多目的室で行われました。

障害児講座1これは、神奈川県社会福祉協議会のともしび運動30周年を記念して、同社協が主催し県内4ヵ所で「子育て支援講座」として開かれたものの一環。湘南・三浦地区では企画を私たち鎌倉子育てガイドが担当しました。

参加者は70名、保育したお子さん、スタッフを含めると総勢90名以上。予想以上の規模でしたが、事故もなく、とても楽しかった〜。

今回は、国立特殊教育総合研究所 研究員の齊藤宇開先生を講師に招き、障害児一般へのサポートを考えるワークショップ。それも、カナダ生まれのPATHという方法が用いられ、非常に興味深かったです。

障害児講座25〜7人のグループに分かれた障がい児の親、プロのサポーター(行政、先生、保育者)、地域のボランティア(学生を含む)がひとつのテーブルに会し、フラットに目標(子どもの将来の夢)に向かうプロセスを前向きに、たのしく話しあいます。

その子はどんな子? その子が幸せになれる夢(できるだけ大きな夢、ね)ってどんなこと? 25歳の時(ゴール)にはどうなってるかな? 今はどんな様子? 夢をかなえるためにだれの助けがいるのかな? どんな力が必要かな? 1年後にどうなっていればいい? いま家に帰ったら私たちはまず何をやればよいのかな?

齊藤先生の鮮やかなご指導と、その気にさせる話術。いろんな立場の皆さんが子どものことをよく聞いてよく考え、具体的に文字や絵で書き込む。積極的で誠実な熱意で、会場では笑顔がかわされ、あったかい。

出来上がったワークショップの模造紙はそれ自体が芸術作品のように色とりどりに楽しい夢の絵や、意見がかかれ、見ているものをわくわくさせました。
障害児のお母さんたちが「支えてくれる人がいるんだ、一人じゃないんだ」と言う思いを抱いて嬉しそうに帰っていく姿。
参加されたボランティアの皆さんが、一緒に一歩を踏み出そうとする姿。
保育されていた障がいを持つ子とその兄弟、子どもたちが、とても落ち着いて、しかも気持ちを保育者にゆだねてママのお迎えを必死に待っていてくれる姿。
どれも印象的でした。

講座に参加してくださった方、 一緒に運営を担ってくれた方、 快く保育を引き受け、緊張の中、その技を発揮してくださった方、自分の子を人に、家族に託し、人の子どもの保育を引き受けてくださった方、 注目し励まし続けてくれた方に、心より感謝。
また地域でいろんな人とともに、何かをやって、わくわくしたいな。皆さま、ほんとうにありがとうございました。

平成19年1月15日の神奈川新聞に掲載されました。
>>障害児の夢への過程を考える/鎌倉(現在はリンク切れ)

障害児講座3

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