鎌倉宮はこんな神社
鶴岡八幡宮前から朝比奈へ抜けるバス通りから岐れ道を奥へ奥へ。二階堂にある「大塔宮」こと鎌倉宮は、後醍醐天皇の皇子である護良(もりなが)親王が祀られた神社で、神奈川県では最も社格が高い神社です。
紅白の鳥居をくぐると、まず、広い境内と豊かな緑が目に入り、続いて石段の先に「拝殿」、そしてその奥に「本殿」があります。鎌倉宮は、「幸運招来」「厄除け」の神社としても有名です。
数千人が見物する秋の「鎌倉薪能」を筆頭に、元旦の「歳旦祭」、5月5日端午の節句での「草鹿神事」、夏の例祭、11月の「新嘗祭」・・・広い境内を使って、数々の神社としての神事・祭事に加え、さまざまな行事が催される鎌倉宮ですが、普段の日の拝殿の静かなたたずまいを見ると、なぜかホッとするのは鎌倉っ子だけではないでしょう。
鎌倉宮で印象が深いこととして、神職・社務所の方々が、穏やかで親しみやすい点が挙げられます。鎌倉っ子に長く愛される、鎌倉の隠れ家的な神社です。
■鎌倉宮
≫http://www.kamakuraguu.jp/
0467-22-0318
鎌倉市二階堂154番地
御由緒
鎌倉宮は、後醍醐天皇の皇子である護良(もりなが)親王を祀る神社として、明治天皇の勅命により、明治2年に、現在の二階堂の地に造営されました。
護良親王が持ち歩いたと伝わる獅子頭のお守りは、古来より「悪いものを食べて幸せを招く」といわれ、この神社を象徴するお守りとなっています。休憩所に展示される古くから伝わる大きな獅子頭をはじめ、社内のそこかしこにちいさな獅子頭のお守りが飾られ、参拝の方の目を引きます。
明治天皇をはじめ、皇室の方々の行幸も過去に何度か行われています。
主な年中行事
- 1月 1日 「歳旦祭」
- 1月15日 「古神札焼納祭」
- 2月 3日 「節分祭」
- 5月 5日 「草鹿神事」
- 8月20日 「例祭」
- 10月上旬 「薪能神事」
- 11月23日 「新嘗祭」
御祈祷・ご祈願について
神前結婚式、成人祝い、初宮参り(お宮参り)、七五三詣、厄祓い等があります。
お申込みについては、鎌倉宮HPの「御祈祷/ご祈願について」をご参照ください。
結婚式について
緑多い境内の、静かで奥まった「本殿」または「拝殿」で、厳かで落ち着いた少人数向けのお式を執り行うことができます。
風通しの良い開放感あふれる「拝殿式」と、より御祭神にちかい「本殿式」 があり、式次第、約40分のお式の時間、初穂料は同じですが、どちらかを選ぶことが可能です。ご事情に沿った柔軟な対応が可能なようで、詳細は直接お問い合わせください。
成人のご祈祷について
鎌倉宮では、成人を特別にお祝いするためのご祈祷があり、行事の日を除いて年中いつでも受け付けています。基本は家族やお友達同士の一組ずつ、本殿前の拝殿(屋根のある屋外の祈祷の場)で、神職が祝詞をあげてくださいます(事前に電話でのお問い合わせがベター)。
授与品に【お札、成人式限定の御朱印と御朱印帖、幸運の獅子頭付き限定破魔矢】が付きます。コロナ対策として数々の特別な配慮もある神社で、授与品の獅子頭のマスコットが、とってもキュートです。
七五三・お宮参りについて
鎌倉宮の七五三やお宮参りのご祈祷を受け付けています。当日直接申し込みます(七五三セットプランは予約制)。
御祈祷、着物レンタル、着付け、写真撮影などをまとめて利用できる七五三セットプランは、毎年、夏頃からホームページで内容を掲載します。詳細は直接鎌倉宮にお問い合わせを。
鎌倉宮で七五三・お宮参りをされた方の体験談は別記事やコメントをご覧ください。
休息所・授乳室・トイレなど
屋外にあるトイレは、鎌倉市が管理しています。車いす対応の多目的トイレ併設。広々スペースでオムツ替えができます。女子トイレもオムツ替え用シート付設。個室はすべてベビーチェアと、幼児用便座付きです。
駐車場
御祈祷の場合は、ご参拝の間、境内の駐車場を使えます。ただし毎月第二日曜は骨董市のため使えません。すぐ近くにコインパーキングが数か所あります。
投稿者:CanCan
記事作成:2007年08月
加筆・更新:2013年05月
加筆修正・改稿:2020年07月
コメント
一昨年、鎌倉宮で息子の七五三パックやりました。
我が家は地元の二階堂なので迷わずお願いしたのですが、
遠方からの方も結構いらっしゃるようですよ。
混み合う八幡宮に比べると双方に余裕があって「大事にしてもらえる感」がありました。
境内まで車で行けるし、着付けも写真も神社の中でできるので着崩れないし、ひと組ずつお祓いしていただけます。
完全予約制のようで、前の方を待つということはありませんでした。でも早めに予約を入れないと、希望の日程がとれないかも、、。
衣装(着物)はパックに含まれていますが、持ち込みでも可(料金が安くなります)でした。
お母さんの着付けも一緒にお願いできると思いますが、そこは問い合わせが必要です。
ちなみに我が家では、その後の会食に二階堂の奥にある中華の凛林さんを利用しました。野菜で名前を切りぬいたものをお祝いのお皿に飾ってもらえて嬉しかったです。