鎌倉の海

2023年は鎌倉市の「海水浴場」が開設されます。
詳しくは、鎌倉市のサイトをご覧ください。

鎌倉市の海岸は地図上のオレンジ色のライン部分。西から腰越、七里ガ浜、稲村、由比ガ浜、材木座と呼ばれています。そのうち遊泳できる腰越、由比ガ浜、材木座が海水浴場としても知られています。
西から、写真とともに紹介を。

※5月の連休付近と夏休み中は混雑します。移動は平日か朝早目を心がけて。

※初夏と秋はとんびが活発に活動中。食べ物をめがけて飛んでくるのでご注意を。

写真 1 (9)

腰越海岸

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腰越港から見た腰越海岸と江の島。
腰越港は小動(こゆるぎ)と呼ばれる突端の付け根にあります。その漁港からは弓なりに湾曲しながら西に延びる海岸と、その先に浮かぶ江の島が見えます。
江ノ電 腰越駅から徒歩5分ほど。
ビーチは奥行きがあり波も穏やかだけど夏場の海の家はちょっと近寄れないカンジ。

腰越漁協

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しらすとアジ漁で知られる。近所に船宿もあり、釣り用に船を出しています。月に1回、市が開かれます。
江ノ電 腰越駅から徒歩6分ほど。

七里ガ浜

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長く続く海岸線、すぐ隣を県道134号と江ノ電が走っています。ビーチには奥行きがなく、鎌倉の中では波が荒く潮の流れが複雑なこともあって遊泳禁止地帯。そのため夏場の海水浴客は少ないですが、通年で多数のサーファーが訪れます。海がホームから見える江ノ電「鎌倉高校前」駅はTVロケなどで高名。

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県道134号から海が一望だが高低差がかなりあります。海沿いに料金は少々高目だが広い駐車場があり、その中でレストランが営業しています。134号の行合橋交差点付近は交通渋滞が起こりがちです。

稲村ヶ崎

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写真左隅に見える丘のような場所が稲村ヶ崎。
足利尊氏とともに鎌倉幕府を倒した新田義貞が、鎌倉に攻め入る前に戦勝を祈って太刀を投げ入れたという歴史的な物語の場所。岬の西側斜面が海を見下ろし、その先に江の島を望む公園になっています。海岸からはわかりにくいが、稲村ヶ崎周辺は潮の流れの関係で遊泳禁止

由比ガ浜海岸

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鎌倉駅から若宮大路に出て、南にまっすぐ約15分歩くと、由比ガ浜海岸に出ます。鎌倉最大の海水浴場。迎える観光客の量もハンパではありません。比較的ビーチに奥行きがあるのと、公園など訪問スポットが周辺にあるため、初夏の現在はさほど混雑を感じませんが、夏は個性的な海の家も出現して相当にぎわいます。

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視界いっぱいに広がる海は広々して気持ちがよいです。ただし内陸部でちょっと風があるなあ…と思ったら、海岸部分はかなりの強風で、砂が巻き上げられて痛いほどだと思って。。
温度差も大きく気候が変わりやすい初夏は、激変した場合、ビーチは逃げ場がありませんからご注意を。

材木座

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若宮大路から来ると左側、滑川の東側の海岸。人が多い由比ガ浜より落ち着いた雰囲気があります。鎌倉駅から徒歩またはバスで。

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材木座の東端に日本で一番最初の築港(人工的に作られた国際的な港)和賀江島(画面左隅)跡があります。鎌倉時代に石を積んで船が入れるようにし、中国との交易に使われた港なのだとか。それは時折ビーチで見かける古い陶器の破片や古銭からもうかがえます。関東大震災の隆起で港は使われなくなり、現在では記念碑と大量の丸石があるのみ。しかしその転石が魚を始めとして貝やヤドカリなど、海の生き物の宝庫となっているようです。

逗子マリーナ

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材木座に隣接する突端部分にヨット用の港・マリーナと婚礼施設やレストランを併設する宿泊用マンションがあります。
鎌倉駅から逗子行き、ないしは、逗子駅から鎌倉行きのバスで。

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赤い屋根と白い壁の建物とヤシの木のある風景は、日本とは思えないほど伸びやかです。逗子市になります。


鎌倉に住む私たちも混雑は承知で行きたくなるほど、初夏の海は魅力的です。少しでも落ち着いた空気を求めて、人の多い土日祝の由比ガ浜海岸を避けるとか、午前早めや夕方の海に行ったり…。人もまばらな海岸にいると、すれ違う人にもあいさつできるような人懐こい気持ちになります。
そんな鎌倉の「良い季節のやさしい海」を楽しんでいただきたいな。

投稿者:CanCan

記事公開:2014年05月
追記・一部更新:2020年08月
追記:2021年08月
追記:2022年08月
追記:2023年08月

初夏の鎌倉の混雑状況を表した記事は >>こちら

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