市内の防犯パトロール(オレンジパトロール)

子どもたちが下校するころになると、街角でなんとなく見かけるジャケットやたすきをつけた人たち。子どもたちの下校を見守っている防犯パトロールのメンバーなのです。現在市内では自治会、町内会の有志が主体となり七里ガ浜、腰越などで約80のパトロールが活躍中。親として地域住民としてありがたいです。

防犯パト1活動の草分け的存在は「オレンジパトロール」。腰越在住の会社員・大津さんが組織しました。もともとは暴走族を放っておけなかったのがきっかけ。12年前から暴走族のメンバーに直接話しかけ、一方で県に「暴走族追放条例」を制定するよう働きかけ、沈静化させることに成功しました。さらに4年前からは空き巣や子どもたちへの犯罪に対して、目立つオレンジ色のジャケットを着て、拍子木を打ち存在を誇示しながら仲間と共にパトロール活動を展開。各町内会の防犯パトロールの指導も引き受け、防犯のためのオレンジ通信や、犯罪発生情報を流す防犯メールも出しています。大津さんの協力で防犯活動をする自治会は約40(市内の活動の実に半分)。そのいずれでも、実際に空き巣や子どもへの犯罪は激減しました。

防犯パト2近所で見かけた防犯パトロールは、町内にお住まいの有志約20人が今年の4月から始めたもの。1組3人以上で月から金曜までローテーションを組んで子どもたちの下校を見守ります。黄色い防犯ジャケットは町内会を通して市から貸与されました。メンバーの方は「自分たちが町角に立つことで子どもたちが安全に帰れるなら、それはうれしいこと。何より子どもたちと顔見知りになるのが楽しい」とおっしゃいます。「おかえり」の声かけに、子どもたちも答えます。こんな「地域力」がある地区では犯罪発生率が低いと言うのもうなずけます。今後は学校が地域と連絡を取って、緊急時対策などいっそうの活動を進めていくことが求められます。

防犯パト3冬に入り、日没が早くなり寒さも厳しいこのごろ。そんななか、ジャケットを着て、拍子木を叩いて、声かけをして今日も鎌倉市内のパトロールの皆さんは子どもたちを見守り、防犯活動を続けています。

防犯団体 犯罪から鎌倉を守る会(オレンジパトロール)
代表:大津定博(腰越在住・銀行勤務)

鎌倉を中心とした最新犯罪情報を無料でメール配信しています。市内の情報登録会員約1000名のご協力をいただいております。配信ご希望の方はお気軽に下記アドレスまでメール(携帯可)をお送り下さい。不審者や空き巣など発生次第送信します。個人情報は守秘します。
no-crime@s5.dion.ne.jp

※「オレンジ通信22号」PDFをダウンロードできます >>こちら

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