9/1(木)〜19(月)に由比ガ浜のギャラリー・ジャックと豆の木で開催された「追憶の鎌倉海浜ホテル」展。期間中は多くの皆さまにおいでいただき、「ちょっと昔の鎌倉の思い出」や、「当時の様子」もうかがえました。9/8にはご近所にお住まいだった方にお越しいただき、ホテルから流れていたというジャズの音楽とともにその時代の暮らしを語っていただき、楽しい時間を共有しました。最終日近くは、商店街の復興チャリティーイベントに合わせて、ジャックと豆の木前でレトロな雰囲気の「駄菓子・なつかし屋」もひらきました。ご協力、ご来訪ありがとうございました。
投稿者:CanCan
<追憶の鎌倉海浜ホテル 2011年9月レポート>
鎌倉の「ちょっと昔(明治・大正・昭和)の人の暮らしや施設、できごと」。その名残はまちのあちこちで見られます。わたしたちは現在の鎌倉らしさのモトでもある近代をしらべ、まちや海のワークショップなど、いろいろな手法で伝える活動をしてきました。
今回の企画は、鎌倉市中央図書館近代史資料室が開く「鎌倉海浜ホテル追憶展」(7/16〜9/25 鎌倉文学館第3展示室にて)と連動して、鎌倉海浜ホテル(1887~1946年)とその頃のまちの様子を、証言や思い出をもとに伊東雅江、渋谷雅子両氏の絵と近代史資料室・平田恵美氏の監修した古い写真や資料で振り返る「追憶の鎌倉海浜ホテル展」(9/1~19 由比ガ浜・ジャックと豆の木にて)です。
会場では当時、政財界の人々が利用したホテルの資料や古い写真はもとより、鎌倉に点在する歴史ある西洋館の絵や当時の子どもたちの遊びのイラスト、証言も配置しました。そんな作品たちは皆さまを「どこかなつかしい時代の鎌倉」にいざなうことでしょう。どうぞお出かけくださいな。
また、なつかしい鎌倉からふるさとのような東北へ、復興チャリティーの意味を込めて、「なつかし屋 駄菓子店」を会期中の9/17,18,19日にジャックと豆の木の前で開きます(雨天閉店)。アメやキャラメル、麩菓子などの駄菓子のほかヨーヨー釣りもお楽しみいただけます。
駄菓子やコーヒーの香りとともに、古き良き鎌倉に思いをはせて、ふるさとのように温かい東北へつながる、チャリティーのひとときになることでしょう。どうぞご来場ください。
NPOコソガイ
明治20年、由比ヶ浜の松林に「鎌倉海浜院」が建てられると(1年後ホテルに)、鎌倉はその温暖な気候を利用した「療養と海浜保養」の別荘地として知られるようになりました。海浜ホテルの周辺では政財界の名士が交流し、海外の文化や習慣を体験した人々が華やかな雰囲気を漂わせました。いわゆる「別荘文化」です。この一種外国風の“特別な場所”を取り巻きながら、明治、大正、昭和(戦前)の鎌倉のまちと人々の生活は次第に活気を帯びて行ったのです。しかし昭和20、21年の火災で焼失したこのホテルは、いま人々の記憶から消え去ろうとしています。
この企画では鎌倉市中央図書館近代史資料室が企画する「鎌倉海浜ホテル追憶展」(7/16〜9/25 鎌倉文学館第3展示室にて)と連動し、当時のホテルの様子やまちの人々の生活を、証言や思い出をもとに伊東雅江、渋谷雅子両氏の絵画と古い写真や資料で振り返ります。ささやかながら市民の手で「まちの記憶を掘り起こし伝えよう」とする試みです。
(9/4、5、12休館)
場所 :ジャックと豆の木 鎌倉市由比ガ浜2-4-39(由比ヶ浜通り)
問合せ:0467-24-6202(ジャックと豆の木)
主催 :鎌倉・まちの記憶を伝える会 / NPOコソガイ 入場無料 :平成23年9月1日(木)〜19日(祝)11:00〜17:30
投稿者:CanCan
コメント
展覧会、無事終了しました。多くの皆さんにおいでいただき、それぞれの「海浜ホテル、鎌倉物語」を語っていただきました。当時を伝える貴重なお話しもうかがいました。
海浜ホテルをきっかけに、みなさんが「物語」を語りあえるほど、人と人との距離が近い、おおらかな風土なんだ、と感じられる幸せな時間でした。
ご協力くださいました皆さまに、心より感謝申し上げます。