横浜国大附属鎌倉中学の在校生や卒業生なら、小澤真智子という名前に見覚えがあるかもしれません。校内の陸上競技会の記録のいくつかは、今も小澤さんが保持しているそうです。子供の頃から運動神経抜群でジャンプが大好きだったという小澤真智子さんが、ヴァイオリニストになることを決意したのはこの中学生の頃でした。
東京藝術大学を卒業後、ロンドンとニューヨークで音楽を学び、現在はニューヨークを拠点に音楽活動を続ける小澤真智子さんの、今年のコンサートのテーマはダンス。真智子さん自身がタップダンスを踊りながらヴァイオリンでタンゴを奏でます。
ニューヨークの小澤さんから、このコンサートについてこんな言葉がとどきました。
今年のコンサート・タイトルは「ダンサリン〜踊り子」。こんな企画がやりたかった!というコンサートの実現です。
私は藝大時代、即興演奏やタップダンスにとり憑かれておりました。
ロンドンからNYへ渡ったのも実はタップを目指したようなところがあります。
タップというのはダンスでもあり音楽でもあります。
新しいステップを学ぶたび、新しい曲・新しいリズムを学ぶようでとにかく楽しみでした!
こんな私がリズムを自分の脚で奏でる、真智子発タップヴァイオリンを披露いたします。
タップヴァイオリンの初演はNYでしたが、メキシコでのコンサートマスター時代、南米の太陽と風と大地に育まれ次第に心が解放されていくなかで開発したものです。バレエや踊り(阿波踊りなどもちろん!)は小さいときから好きでした。
音楽は昔も今もダンスと深いつながりを持っています。
大バッハからオペラ・バレエまで、音楽とダンスは親友のようです。
ダンスも音楽も、きっと人間の魂の本源から流れ出た兄弟姉妹なのでしょう。
一緒に来日するオクタービオ・ブルーネッティはアルゼンチン出身の、今世界で最も期待されているタンゴピアニストです。この9月には、ニューヨークフィルのオープニングガラコンサートのための編曲を、世界的チェリスト、ヨーヨー・マに指名されたタンゴ編曲家でもあります。この弦楽器にアレンジされたタンゴを、このコンサートでは真智子さんのヴァイオリンで聴くことができるはず。
秋の夜、鎌倉に熱いNYの風が吹きます。どうぞお楽しみに。
■小澤真智子&NYアーバンタンゴ
〜踊りのリズムに乗って〜ニューヨークの風〜
場所:鎌倉芸術館 小ホール
日時:11/11(月) 19:00開演(18:30開場)
チケット:4000円 学生(大学生まで)2000円
お問い合わせ:MOミュージック企画 0467-44-1443
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