乳幼児の死亡率がまだまだ高かったその昔、七歳までは、子どもは「神の子」とされていました。七歳になって初めて社会の一員と認められる際の儀式を起源とするという七五三。現在では、3歳の男の子・女の子、5歳の男の子、7歳の女の子の成長を祝う、家庭の特別な行事となりました。
ここ鎌倉でも、秋の気配がし始める頃から、七五三にお参りする親子連れを多くみかけるようになります。「大切な子どもの無事な成長を感謝し祝う」との思いは同じでも、お参り先も、鶴岡八幡宮、鎌倉宮他、鎌倉近辺だけでも多岐にわたり、シンプルにご祈祷のみで済ますケースもあれば、神社や衣裳店や写真館などが提供するトータルプランを利用するケースもあります。
そんな様々な七五三の「形」の中から、今回、人力車に乗って鎌倉近辺にお出かけをし、鶴岡八幡宮にお参り、そしてその様子を、専門のカメラマンが同行撮影する--そんな素敵な七五三プランがあると聞いて、とあるご家族の七五三を取材させていただきました。
この日は、朝9時からスタート。主役は、7歳(小1)の女の子と、5歳(年中)の男の子の姉弟です。お姉ちゃんは、この日のために伸ばしてきた髪を素敵に結ってもらいご機嫌です。ご両親、お兄ちゃん(小6)、両家のお祖父様・お祖母様と、総勢9名での七五三でした。
お支度ができ、全員で外へ出ると、そこには既に人力車の姿が。鎌倉で知らない人はいないといわれる、有風亭の青木さんの人力車です。
お母さん、お姉ちゃん、弟くん、そしてお兄ちゃんの4人での乗車に、「え?!そんなに一度に?!」と驚いてしまいましたが、まったく問題ない、と涼しい顔の青木さん。聞けば、人力車での重量制限は250キロだとか。
その場で何枚か写真撮影をし、いよいよスタート、青木さんは、若宮大路や路地をゆっくりとまわって行きます。道行く人々から、「かわいい!!」「あら、七五三!」と歓声が上がるのを、嬉しそうに微笑む、子どもたち。そんな様子をカメラマンは一つ一つ丁寧に撮影してゆきます。
鶴岡八幡宮近くで人力車を降り記念撮影。この七五三プランでは、外での自然な雰囲気を重視したロケ撮影がメインですが、ここでは、スタジオ撮影のような集合写真も撮りました。自然な写真と、ポーズのついた写真。七五三という特別な日の両方の思い出を残すことができるのも、このプランの特長だそうです。
その後、手のお浄めの際に、弟くんが泣き出すハプニングもありましたが、それもこの日の大事な思い出の一つ、しっかりカメラに収められました。ご祈祷まではカメラマンは同行できないため境内で撮影終了、あとはご家族水入らずで楽しい時間を過ごせます。
ここまでで、人力車でスタートしてから1時間弱。小さな子ども達の集中力が何とか持つ時間です。途中、慣れない着物につらいと思っても、八幡様の境内の至る所、大勢の参拝客から「かわいい!!」と歓声があがるため、それに励まされて子どもたちも頑張れるようでした。そんなお孫さん達の姿を、両家のお祖父様・お祖母様達も、嬉しそうにご覧になってました。
特別な日の家族のストーリーを、ロケ撮影という形で残すのもステキだなあ・・・と思った、この日の七五三の同行でした。
今回、取材させていただいたプランについて詳しくはこちら
>>「鎌倉着物スタジオ 七五三ロケ撮ぷらん」
投稿者:CanCan
※ 鎌倉着物スタジオの紹介記事は >>こちら
コメント
この同プランで、お祝いさせてもらいました。
長年数々のお祝い事に携わってこられた青木さんの人力車に乗れて、
日頃とは違う鎌倉を親子で体験できました。
まちを静かに走っていると、歩く方々に「おめでとう!」「かわいいわね!」などと
声をかけてもらいました。
改めて鎌倉っていいな...と、実感。
子ども達も大変喜んで、その日の夜も「七五三またやりたーい!!」と騒いでいました。
七五三おめでとうございます。
我が家も、先日鶴岡八幡宮で祈祷してもらいました。
TVドラマやCMの影響か、今年は特に観光される方が多いように思います。
ただ平日の午前中にお詣りしたので、受付後それほど待たずに祈祷してもらえました。
予約制度がないので、土日祝日吉日・・・どんなに混んでいても、
当日待ちさえすれば、やりたい日取りでおまいりできます。
そういえば、上の子の時は混んでいて本殿階段横の若宮で祈祷しましたよ。
若宮内の装飾は趣がありまた素敵で、それもいい思い出です。