逗子海岸からほど近い、でも真夏の海辺の喧噪からは適度に離れた場所にひっそりと「うみのこびと」はあります。ここは、オーストリアの思想家ルドルフ・シュタイナーの推奨する「ゆったりと規則正しく自然と共に生きる人間学」を元にした教育を実践する、認可外保育施設です。経営者や園長先生はおらず、園の運営は通っているこどもの父母とこの教育を支持する人々の協力によって支えられています。
入園は3歳の年少さんから可能で、就学前までのこどもが各年齢5人前後在園し、毎年全体で15人程度が通っており、普段は縦割りの少人数グループに分かれて活動しているそうです。
「こどもたちの穏やかな日常を大人が壊さないように」という配慮から、通常、保育時のこどもの様子は、保護者を含め大人は見ることができないそうです。そのため取材は、保育環境の見学が中心となりましたが、シュタイナー教育に沿って改築されたという室内は、淡い光と色彩、緩やかなカーブが印象に残りました。また、子どもたちが日常使う貝殻やドングリ、木を磨いて作ったおもちゃや、柔らかな色彩の布、ずっしりと重い砂袋などの自然素材を用いた遊具は、こどもの創意工夫を引き出してくれそうで、大人でも手に取るとわくわくしました。毎週行われる天然酵母パン作りや音楽、読み聞かせ、手仕事、お散歩などの話を先生から聞くにつけ、ゆっくり流れる時間を感じました。
未就園児のための見学会は今後定期的に行うとのことですが、定員ほか詳細は直接お問い合わせください。
■ヴァルドルフ子ども園うみのこびと園
神奈川県逗子市新宿2-14-7葉山町堀内878-3
admin@uminokobito.com
»http://www.uminokobito.com/
※「うみのこびと」は無認可幼稚園(認可外保育施設)にあたります。入園にあたっては必ずご自分で内容をご確認のうえ、自己責任においてご利用下さい。
投稿者:hanako&CanCan
コメント