のんびりスペース大船・障害児活動支援センター

平成24年の制度変更で「放課後等デイサービス」に変わり、活動内容が大きく変化しています。のんびりスペース大船は運営者も取材当時とは異なります。

障害児活動支援センターでは「障害児等余暇支援事業」も引き続き行い、デイサービス利用者について、家族の外出・休息などで一時的にお子さんを預かるレスパイトサービスもしています。

のんびり1のんびりスペース大船と障害児活動支援センターは、放課後や学校の休日に小学生から高校生で、ことばでのコミュニケートが難しい子や、人とのかかわりが苦手な子、体が不自由な子などを預かったり、そうした子どもの保護者が一息つける交流の場を提供しています。困難を抱える子どものいわば学童保育+親子の交流の場で、「子ども会館」「子どもの家」と同様のサービス。学校帰りの子や、ちょっと一息つきたいお母さんと子どもなどが施設を利用しています。

のんびり2平成18年度から鎌倉市の障害児放課後・余暇支援事業として社会福祉系の法人に委託され、大船駅より徒歩約17分の大船教会の旧礼拝堂で「のんびりスペース・大船」としてスタートしました。19年度には深沢でも障害児活動支援センターとして同様の事業を行っています。通常は3人以上のスタッフが5〜6人の子どもたちを預かり、行き帰りは必要に応じて送迎サービスもあります。利用は障害者手帳を持っているお子さんの登録制ですが、持っていなくても柔軟に相談に応じてくれます。事前にスタッフが保護者と面談、子どもの状態を聞き取り把握して、慣らし利用した後から本格的な保育になります。登録は手がかかりますし利用人数にも制限がありますが、それぞれ困難を抱える子どもが対象なので個別に対応することが重要なのです。

のんびり3のんびりスペースを取材したこの日は、もちつきとお話し会。登録している20組以上の親子とスタッフ、大船女子大の学生さんをはじめ大勢のボランティアが30畳以上の広いスペースに集まって紙芝居に熱中していました。ふだんから障害のある子どもと親が楽しく過ごし、生活体験を広げる活動をしているだけあって、旧礼拝堂は和気あいあいとした雰囲気。若いボランティア、スタッフが子どもたちとうちとけて、一緒に過ごしながら信頼を築いてきたことが感じられました。こうしたイベントのほか、音楽などの活動も開かれています。

のんびり4のんびりスペース・大船は、困難を抱える子どもの保護者の要請で実現しました。鎌倉市が事業の一部を助成し、運営には保護者がかかわっています。障害児活動支援センターは鎌倉市の委託事業。どちらも特別な配慮が必要な保育事業だけに試行錯誤もあるようですが、子どもにとっても、家族にも家庭的で安心して過ごせる場所に育っていくことでしょう。

のんびりスペース大船
鎌倉市台2-11-4
取材時から移転しました
TEL:0467-43-3374

障害児活動支援センター
鎌倉市梶原2-33-2
深沢こどもセンター4F
TEL&FAX: 0467-44-1700

対象:就学児童以上(原則)、要予約

詳細は直接お問い合わせください

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