先日は、市内初の病児保育施設「病児保育室トコトコ」をご紹介しました。子どもが病気の時に頼れる施設ですよね。今回はもう一つ、心強いサービスをご紹介します。
「かまくら病児保育」は病児を訪問で保育するサービスです。鎌倉在住で自らも子育て中のママ、佐藤まゆ子さんが始めました。こちらでは訪問保育(子どもの自宅での保育)だけではなく、送迎や預かり保育(佐藤さんの自宅での保育)、代理受診(病児の受診の付き添い)も行います。
特に「お迎え&お預かり保育」は、子どもの急病や熱などの際、保護者からの連絡をもとに病児保育士が子どもを迎えに行き、かかりつけのクリニックなどに連れていって受診の付き添いをし、ママの帰宅まで保育士宅での保育を行います。子どもが保育園や学童保育に行ったけど、「熱があるから至急お迎えに来てください」と連絡が入って、「すぐ帰れない、どうしよう」と慌てた経験があるママも多いはず。そんな時にかまくら病児保育は保護者に代わって子どもの面倒を見てくれる、ありがた~いサービスです。
病児保育施設(病児保育室トコトコなど)は、送迎は保護者が行うある程度安定した病状の子どもを預かる施設ですが、かまくら病児保育は事前の面談や登録が必要なものの、「病児」の手前の「突然の子どもの体調不良」にも寄りそうサービスと言えそうです。
かまくら病児保育の佐藤さんは大阪やアメリカのシアトルで幼稚園教諭を長年務められました。ご自身の子育て中、まわりのお母さんの一番の不安が、こどもの突然の病気の対応にあると気が付きました。そこに何とか寄り添いたいと「病児保育士」の資格を取って「かまくら病児保育」をスタートさせたのです。病児保育士は国家資格ではありませんが、保育サービスを展開するNPOフローレンスが、児童の保育にかかわる人向けに病児対応の専門のトレーニングを提供し、受講者に資格を付与する仕組みです。
保育面から医療につながるまでを的確に対応し、受診後は医療の指導に基づき、保護者が迎えに来るまで子どもの様子に合った保育提供をします。佐藤さんはこの「認定病児保育スペシャリスト」として病児だけではなく、保護者の用事や保護者自身の病気の際の保育にも対応しています。もちろん元気な子どもの保育でもOKだそうです。協力医療機関はかまくらファミリークリニック、さかい内科・胃腸科クリニック、鎌倉皮膚科クリニック。まさに地域のお母さんの声から生まれ、そのニーズに寄り添ったサービスです。
利用には、保育園のように保護者の就業や居住場所等の条件はありませんが、送迎の関係で鎌倉市内の利用者がほとんどなのだとか。また学校、病院、既往症などを記入する事前登録をお願いしているそうです。確かに保育は保護者との信頼と、子どもとのコミュニケーションが大切です。そのための登録ですが、いざという時の「保険」のように「お試し保育」「慣らし保育」として事前に利用する方や、病児ではなく保護者の用事などでの利用者も多いというのもうなずけます。
「命を預かっているということを常に心がけています」と言う佐藤さん。その優しく、しっかりした保育はママの安心につながって、口コミで広がり、登録者も増えているそうです。
■かまくら病児保育
佐藤まゆ子 認定病児保育スペシャリスト、幼稚園教諭、保育士
080-3108-2829
sittermayu@gmail.com
https://peraichi.com/landing_pages/view/sittermayu
■対象:1歳~小学校6年生
■保育対象:一般的な風邪症状、麻疹を除く感染症(インフルエンザ、ウィルス性胃腸炎など)を含む病児・病後児(要相談)
■保育料:2時間3,500円~ 以降1800円/時間
■対応基本時間:平日9~18時(時間外対応は相談・同料金)
■登録料:無料
※詳細は直接お問い合わせを。
2018.05.25 一部更新
投稿者:CanCan
コメント