鎌倉で助産師として活動されている宮崎さん。現在も出張のほか、助産院での活動や、助産師会の一員としての講座やイベントなどに関わっています。ウイルスの脅威を感じる今日この頃でも宮崎さんは感染症対策も踏まえて、出張や鎌倉助産師会オンライン相談などでママたちへの支援活動を続けていらっしゃいます。その具体的な「仕事」を以下の記事で紹介しています。(2020年6月追記)
出張相談・ケア専門の助産師さん。そのお仕事ってー??
私は利用経験がなく、詳しくは知りませんでした。今回、鎌倉で活動する専門の助産師・宮崎さんから連絡をいただき、助産師の出張相談・ケアを間近で取材する機会に恵まれました。
宮崎さんはカルテと赤ちゃん用の体重計を携えて「お母さん」のお宅へ向かいます。この日の訪問相手は生後4カ月のゆう君とおかあさん。生まれたばかりのゆう君がうまくおっぱいを吸えなかった頃からのお付き合いで、相談に応じて出張されてきたのだそうです。お宅に入ると、宮崎さんはお母さんとなごやかにお話ししながら赤ちゃんの体重測定。出生時の体重やその後の体重の推移、運動の様子を確かめながらカルテに記載します。次はお母さんの身体のケアです。朝あまりおっぱいを吸ってもらえなかったというおかあさんは「もうおっぱいが張っちゃって…」とちょっとしんどそうです。
ご自宅のマットに横たわるおかあさんの隣でゆう君はひとり遊びをはじめています。こうした出張相談・ケアの場合は、赤ちゃんはおかあさんと一緒にいてもらうのだそうで、親子とも心地よさげです。宮崎さんは「育児はお母さんの全身のあちこちに負担がかかることも多いので、まずは体のコリから」と背中からゆるめていきます。
普段の様子や授乳時、散歩、お風呂の様子、生活のリズムなどをおかあさんと話しながら、宮崎さんの手は休むことなく動き、足腰、首、肩、乳房と体をほぐしていきます。宮崎さんの丹念なケアで硬くしこっていた乳房からおっぱいがぴゅーっと出るようになるころ、おかあさんの横の赤ちゃんはすやすやとお昼寝です。
約1時間のケアの後、目覚めたゆう君は機嫌よくおっぱいの時間♪ 「ケアの後はすごく楽になって、こどももよく吸ってくれるんです」とおかあさん。宮崎さんは古くからの友人のように親子の様子をにこにこ見守っています。
助産師の宮崎さんは鎌倉に来る前、総合病院や自然分娩や母乳育児に力を入れた病院、助産院に勤務されました。この間、妊婦相談から出産、不足しがちな出産後のケアの出張施術までさまざまな形で出産育児にかかわり、さらに学校などを含めた地域に向けて、性教育や育児支援とその普及の活動もされてきました。
ご自身の出産を機に鎌倉に転入し仕事を一時中断したものの、その後ベビーマッサージや市の健診のお手伝いを始め、自身の子育てとのバランスをとりながら「出張相談・ケア専門の助産師」として活動を広げています。また、井本助産院の自宅出産、鎌倉助産師会の地域活動にも携わっています。
体調も不安定な乳幼児の育児期。少子高齢化が進み、周辺に同年代の親子も少ない鎌倉では母親も孤独になりがちです。「わたしは子育ての伴走者。お母さんとこどもの元気と楽しさを応援したいんです」と笑顔で話す宮崎さん。おっぱいケアや様子観察、育児相談など個別の産後のケアをとおして母親たちの不安に寄り添い、友人のように、ちょっと先輩として親子を支えているように見えました。
■助産師・宮崎由美子
080-1347-4428
妊婦・母乳・育児相談、乳房ケア、産後ケア、ベビーマッサージ等
鎌倉市周辺に出張。要予約
料金:6,000円~
■宮崎さんも参加する鎌倉助産師会
助産師によるママ向けの各種講座(オンライン講座も)を開催しています。
≫https://kamakuramw.wixsite.com/kamakura
記事公開:2013年07月12日
追記更新:2020年06月23日
追記更新:2024年06月01日
投稿者:CanCan
コメント
誰の指導でもダメだったうちの子は、3ヶ月目に宮崎さんのお陰でやっと母乳が飲めるようになりました。混合栄養でしたが、少しでも母乳をあげられて感謝しています。ありがとうございました。