今年初めての台風が関東を横切った6月、うれしいニュースが届きました。鎌倉生まれ、鎌倉育ち、ニューヨーク在住のヴァイオリニスト・小澤真智子さんがアーバン・タンゴ・トリオと8/9(木)、8/13(月)鎌倉生涯学習センターホールで「祈りと情熱のコンサートvolⅡ〜駆け抜けるタンゴ・ピアソラ〜」のコンサートを開くのです。鎌倉も、熱いアツい夏の到来です!
「タップを踊りながらタンゴを弾く、鎌倉出身の世界的ヴァイオリニスト」小澤真智子さん。2010年の鎌倉コンサートでは満員の観客を前に、確かな技術に裏打ちされた情熱的でオシャレな演奏を披露し、鎌倉生涯学習センターホール始まって以来最高と言われるほどの喝さいを浴びました。その際ご縁があって小澤さんと接したコソガイのスタッフたち。撮影やデザイン、会場受付の手伝いをするうち、演奏でも普段でも彼女とご家族の愛情に満ちたスケールの大きなオモシロさに「あたった〜」というカンジで圧倒され、次回の出会いを楽しみにしていました。
しかし翌2011年小澤さんは来日コンサートを予定しながら、震災で断念。代わって被災地支援の米国チャリティー「ジャパン・プロジェクト」に参加し、全米で支援と感謝を伝える演奏パフォーマンスを展開、義援金を送っていたのだとか。さすが情熱の音楽家です。
小澤さんは演奏活動開始からちょうど10年目にあたる今年4月、ワシントンDCの日本桜寄贈100周年記念祭で、日本代表の「桜アーティスト」の一人に選ばれました。ケネディセンターホールでの日本の曲とタンゴを中心とした演奏は、満場のスタンディングオベーション!!
情熱と感謝のリサイタルとなったそうです。
このステージを支えたのは、桜祭の音楽スポンサーのS&R財団の基金と、ご家族をはじめとする日本からの数名のファンのささやかな出資、それにNYのファンの声援でした。大手レコード会社と契約しているわけではない小澤さん。スケジューリングから移動まですべて自分で手配。資金集めにも苦労があります。
そんななか彼女がボランティアで音楽を教えているブルックリンの公立小学校(どちらかと言うと低所得者層)の生徒とファミリーたちがバスに乗ってワシントンDCの会場に駆け付けたのだそうです。普段はセレブが集うケネディーセンターホールのロビーが、その日はちょっと背伸びをした小さなファンの笑顔でうまったのだとか…。そして小さなファンからセレブまでを熱狂させたスケールの大きなパフォーマンス。もちろんタップ・ヴァイオリンも健在です。ナミダが出ます。彼女のステージらしい!
小澤さんをワシントンDCのプレスはこう紹介しました。
「アルゼンチンの若手ホープを率いるフューチャー・アーティストの日本人ヴァイオリニスト・MACHIKO OZAWA・小澤真智子」
今回の鎌倉コンサートはその「アーバン・タンゴ・トリオ」を招聘しての演奏。この10年を温かく見守り支え続けてくださった日本の皆さまに、熱気に満ちた演奏を再現してフューチャーアーティストから心よりの感謝と祈りを伝えたい、と意気込んでいます。
■小澤真智子ヴァイオリンリサイタル2012 with NYアーバン・タンゴ・トリオ
チラシは >>こちら
●鎌倉生涯学習センター ホール
8/9(木)・8/13(月) 19時開演 全席自由3500円
●東京文化会館 小ホール
8/15(水) 19時開演 全席自由4500円
チケットはこちらから
>>鎌倉生涯学習センター
>>東京文化会館
(つながりにくい場合は、しばらく時間をおいてから再度アクセスしてください)
※2010年小澤真智子コンサート写真はこちら >>photo by CanCan(コソガイ)
※2010年のコソガイレポートは >>こちら
投稿者:CanCan
コメント
9日のリサイタルに伺いました。平和と情熱をテーマに選曲したというプログラムは、心にじんと滲み、本当にすばらしい演奏でした。一昨年のリサイタルも聴いていますが、小澤さんのヴァイオリンは更に素敵になっていました。13日は、まだチケットが残っているそうですよ。小さいお子さん向けではないかもしれませんが、強くお薦めします。お時間があればぜひ♪
わたしも会場にいました!タイトでシャープな演奏は変わらないけど、迫力はアップした感じ。何より会場との一体感が増したような気がするな。いや~、楽しかったです。