龍口明神社(りゅうこうみょうじんしゃ)

江ノ島弁財天の夫、五頭龍様を祀る古社。腰越・津の鎮守として親しまれています。

龍口明神社一ノ鳥居

概要

こぢんまりした神社です。地域の氏神さまで、初詣、七五三、お宮参り等に参拝されます。江ノ島の江島神社と夫婦の関係で、パワースポットとして訪れる観光客もいます。

龍口明神社
https://gozuryu.com/
0467-32-0833
鎌倉市腰越1548-4

アクセス

モノレール西鎌倉駅から徒歩6分程度。駅から腰越方面へ進み、信号のある交差点を左折し、新鎌倉山住宅地の坂を上った途中にあります。地図はこちらのページで。

無料駐車場は約10台分。鳥居の前を通り過ぎ、神社に沿って角を曲がった先が入り口です。一つ手前のブロックにある大きめの駐車場は契約者用で、参拝客は利用できないので注意。

大船からのミニバスもありますが、本数が少なく、住宅地内を遠回りします。

五頭龍伝説

五頭龍の絵

一身五頭の悪龍が津村(腰越・津)の人々を苦しめていたが、江ノ島の弁財天に戒められて行いを改め、弁財天と契りを交わし、人々に尽くして国家安泰の神「五頭龍大神」となった、というお話です。江島縁起の物語でもあります。

詳しくは「鎌倉むかし物語」をご覧ください。鎌倉に伝わる昔のお話を伝えるサイトです。

御由緒と遷宮

欽明13年(552)、江ノ島対岸の龍口山に五頭龍を祀る社が建てられました。龍神を束ねる「玉依姫命」も御祭神です。

御神体の木像は、養老7年(723)に泰澄(たいちょう)大師が、江の島岩窟中にこもって彫ったものといわれています。

龍口山が津村から片瀬村に、片瀬村が藤沢市に編入された後も、境内地のみ飛び地で鎌倉市のままです。不便なので氏子の要望により、昭和53年(1978)に現在の場所へ移転しました。旧境内には鳥居や社殿も残されていますが立ち入り禁止です。

鎌倉最古の神社?

龍口明神社は、欽明13年(552)古墳時代後期の創建です。しかし一般に鎌倉最古の神社というと、和銅3年(710)の長谷・甘縄神明神社の名が挙がることが多いようです。

旧鎌倉といわれる鎌倉七口の切通しの内側だけを「鎌倉」とすると、鎌倉郡津村は範囲外。その場合、龍口明神社は「鎌倉の神社」と見なされないのかもしれませんね。

それでも、鎌倉市内に現存する神社としては最古のものであるといえます。

神事・行事

毎月恒例で、一日・十五日は月次祭、五の日詣りは五頭龍様の日。

四月に龍神祭、十月に玉依祭で、それぞれ御祭神をお祭りします。十月上旬の例大祭では大神輿の渡御が行われます。

60年に一度の還暦巳年大祭では、五頭龍大神の御神体が御神輿で江ノ島に渡り、江島弁財天と共にご開帳されます。次回は2049年です。

ご祈祷は要予約。小振りながら立派な社殿で丁寧にお祓いしてくれます。

龍口明神社の社殿内部

境内

道路に面した入り口が一の鳥居。右横にペットをつなぐポールがあります。

参道は入ってすぐ直角に折れ曲がり、段を上がると右に御神木、前に五頭龍大明神のブロンズ像が見えます。ブロンズ像の右奥は駐車場へ上がる階段で、そこにもペットポールあり。

二の鳥居からはまっすぐ拝殿に向かいます。鳥居を潜って左手に手水舎、右手に社務所への脇道があります。

龍口明神社二ノ鳥居
二の鳥居

手水舎の少し先に、古いお守りや神札を返納する「古神札納所」があり、その脇から裏庭に下りられます。秋には裏の林で椎の実拾いも楽しめます。

七五三・お宮参りの体験談

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投稿者:プー

記事公開:2004年11月27日
全面更新:2022年10月28日

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