鎌倉むかし物語イベント

今泉放課後かまくらっ子イベント

私たちコソガイが「鎌倉むかし物語」として毎月1話ほど伝承や説話をサイトや図書館で紹介して、13話目になります。そろそろ鎌倉の昔話を直接子どもたちに伝えたいな、と考えていたところ、「今泉小学校の放課後かまくらっ子」(鎌倉市今泉小学校の学童保育)で夏休み中の8月4日に地域の昔話をテーマにしてイベントを実施する機会をいただきました。

今泉にちなんだ2つの物語、「今泉の滝」と「散在ガ池の大ウナギ」を取り上げることとして、こちらから話すだけではなく、なにかを一緒にやりたかったいな、と工作とゲームを入れることにしました。ので、池の生き物作りの工作とゲームをすることを考えました。

当日は40人を前に、コソガイの入江がスライドで昔から水が豊かだった今泉の地域の特徴や「今泉の滝」のお話。その川や池で見られる生き物、植物の話などをしたところで、この機会に合わせて制作した紙芝居「散在ガ池の大ウナギ」をお話の名手・石井さんによって上演してもらいました。

40人ほどの子どもたちがしっかり聞いてくれて、紙芝居のホラーっぽいラストには「え~??」との声も。そう、大ウナギ話は、主人公が池に飛び込んだまま帰らない、というナントも落ち着かない感じの終わり方なんです。でもそこも、グリム童話などでも見られる昔話の残酷さ。無理に私たちが変えないほうが良い、むかし話らしさなのでしょう。

さて、お話の後は、「物語に登場した人や物を作ろう」との呼びかけで、大ウナギや川の生き物を新聞紙を使って造形しました。今はどの家庭にもあるわけではない新聞紙、独特のさわり心地があって、ねじったり、まとめたりすると、形を作るのにとても向いています。子どもたちは新聞紙とガムテープも使って、ウナギ、カニ、魚、などを次々と作っていきます。みんな上手。赤いガムテープを使ってカニを作る子もいて、こちらの予想を超えてきます。紙芝居が印象に残ったようで、ウナギを作る子どもも多かったようです。

そして、出来上がった生き物に輪ゴムを付けると、先生たちが用意してくれた池に見立てた青いシートに置きます。最後に、新聞紙をまるめて長く伸ばして棒を作りました。これ、魚釣りの釣り竿です。これで作った物の輪ゴムをひっかけて、新聞紙の生き物を吊り上げるゲームです。2チームに分かれましたが、みんな釣る釣る。すごく盛り上がりました~。

池の生き物作りの工作

住んでいる場所のむかし話を聞いて、新聞紙を使って登場する生き物を自分で作って、それを使ってゲーム。密度の濃いイベントとなりました。帰り際にたくさんの新聞紙の生き物を見せてくれて「こんなに作ったよ!」と話しかけてくれる子たちも。暑い中、たくさんの笑顔と元気に出会えました。

投稿者:CanCan

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